not simple

ミュンヘンでファッションを学んでいる22歳


何も考えていないだけ。

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同学年の留学科は当初は12人ほどだった。

1年生のうちには既に6人に減っていき

最終的に私を含め、留学科は4人に。

 

うち3人は先日パリへ旅立ち、

 1人、ミュンヘンへ行った事実を多くの人はすごいと言う。

 

確かに、今まで勉強したフランス語は使えない。

現地に頼れるJapanese Translatorも居なければ

長年過ごして来た友人もいない。

 

ミュンヘンでは

本当の意味で ひとりぼっちだ。

 

公用語はドイツ語だし、学校の規模も小さい。

東京校としても初めての試みであり、挑戦である。

この先、後輩でドイツに行こうという希望はないかもしれない。

 

でも私はミュンヘンに来て良かったと思う。

 

やらなければならない。

 

それは自身では何故だかはわからないが

どういうわけか、周囲に絶大な評価を頂いている。

東京コレクションに出しているデザイナーさんにも、

教師陣にも、また友人にも。

 

涙を流しながら抱きしめ、

鼓舞してくれた友人を裏切りたくないし裏切れない。

 

 

「なんて言葉を使ったら良いのかわからないけど、

 負けたって思う。君の今回のコレクションは

 本当に素晴らしかった。」

 

そう言う、彼の思いに恥じない

Graduation collectionをしなければ。

 

 

ミュンヘンに一人で来たという事実は

何の変哲もない。

学校の外からしたら特に突飛ではないし、

また留学生からしたら

一人で留学するなんてことは普通のことだ。

 

多くの人間は凄いと言う、

でも僕は

 

ただ何も考えていない大馬鹿者なだけ。